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「ひとりごと」

199 何のために 2011.12.27

 クリスマスも過ぎましたが、さすがに旅行客が増えてきた気がします。先週の金曜日は、まだ客が少ない感じでしたけどね。日本からの客は減るという予想ですが、果たしてどうなるのでしょうか。洪水も完全に収まりましたし、涼しくて朝晩は寒いくらいのバンコクは、過ごしやすくて良いと思いますよ。

 
 さて今回は、ゴーゴーバーの女の子たちが、いったい何のためにゴーゴーバーで働いているのか?というお話です。以前にも同じようなテーマで何度か書いていますが、現時点での私の考えで書いてみます。

 ゴーゴーバーの女の子たちの年齢は、下は15歳くらいから上は40歳過ぎまでいます。給仕やママさんではありません。現役のゴーゴーガールの話です。いるんですよ、本当に40歳過ぎの子が。ぜんぜんそんな風に見えませんけどね。暗い所で見るからということもあるでしょうけど、見た目が本当に若いんです。

 「そんなになるまで働くなよ。」と言いたくなるでしょうね、客の側からすると。でも、彼女たちには働かなければならない理由があるのです。それはまず、自分の今の生活のこともありますが、親の生活や自分の子どもの生活ということがあるのです。


 女の子と話をするとわかりますが、子持ちの女の子は、けして少なくありません。客との間にできた子というより、以前、タイ人の彼氏やご主人がいたときにできた子のケースが多いです。その子どもと自分の生活を支えることは、並大抵のことではありません。

 日本と違って、田舎の親との関係が強いため、子どもを親に預けているケースが多いようです。つまり自分はバンコクで働いて、稼いだお金を田舎の親へ送るのです。子どもに対する愛情は並々ならないものがありますから、自分の体を売るくらいのことはやりますよ。


 さらにタイでは、子どもが働くようになったら親に仕送りをする、というのが常識なのだそうです。仮に親に収入があって、仕送りが要らないケースであっても、仕送りするのが良いとされるのだとか。日本人には耳が痛い話ですね。それで親が生活できるかどうかよりも、いくらでも良いから仕送りすることが重要なのだと。

 バンコクの工場勤務だと、月に稼げるのは6,000バーツくらいなもの。そこからアパート代、食費を差し引くと、残りは2,000バーツもありません。おしゃれだってしたいだろうし、交通費も必要です。そうして残った100バーツとか200バーツとかを、田舎に送るのだとか。

 普通に売れているゴーゴーガールなら、月に10,000〜20,000バーツを送っているそうです。本当はもっと送れるはずですが、たいていは送りません。いっぱい送っても無駄遣いするだけだからと。どっちが親だかわからないような感じですね。そうして、なるべくお金を貯めるようにするのだそうです。


 彼女たちがお金を貯める理由は、やはり将来のことがあるからです。この仕事が、いつまでもできないことはわかっています。40歳を過ぎてやっている子もいますけど、それは例外。たいていは30歳までと考えているようです。25歳ともなると、相当焦ってくるようですね。だって、20歳までの若い子が増えてきますから。

 お金を貯めて何をするかというと、多いのが商店経営、美容院経営です。割りと誰でもすぐにできて、それなりに日銭が稼げる職業を考えるようです。会社勤めを考える子は、それほど多くありません。大学まで出ても月に10,000バーツ程度から。たいていの子は続かないようです。それなら自分で商売した方が、自由で良いという発想です。


 まれに、もっと壮大なことを考える子もいます。田舎に戻って、農業経営をやると言うのです。親が持っている土地で農業をするのではありません。自分で農地を手に入れたりして、さらに規模を拡大するのです。残念ながらゴーゴーバー経営をしたい子は、今までいませんでした。

 タイ東北部のイサン地方は、乾季の水が少ないこと、粘土質の赤土であること、場所によって塩分が多いことなどから、農耕にはあまり向いていません。温暖なタイにあって、一期作しかできないという状況です。むしろ牧畜に向いていると、誰かが書いているのを読んだ記憶があります。

 そういうこともあってか、養豚や養鶏をやるという子もいるようです。牛を飼育した方が良いのではと、素人考えで思うのですが、彼女たちは親しんだ豚や鶏の方が良いのだとか。いずれにせよ牧畜で生計を立てるとすれば、初期投資で100万バーツ以上が必要でしょう。彼女たちが貯めるお金としては、けして楽な金額ではないのです。


 女の子たちとそんな将来の話をしていると、彼女たちのイメージが変わります。ギラギラのメイクをしていても、見知らぬ男と寝ることが平気であったとしても、中身は特別な女の子じゃありません。ただ、普通の幸せな生活がほしいと願っている、どこにでもいるような子なのです。


 私が子どもの頃、TVアニメで「海のトリトン」というのがありました。トリトンは、オリハルコンの短剣を武器に、トリトン族の生き残りとして、宿敵ポセイドン族を倒していきます。そして最終回では、その本拠地に乗り込み、巨大なポセイドン像を倒すのです。

 しかし、その後にトリトンが見たのは、無数のポセイドン族の死体でした。女も子どもも、海底に横たわっていました。トリトンは、その理由を知らされます。ポセイドン族は、ただ太陽の日を浴びて暮らしたかっただけなのだと。そのためにトリトン族を攻め滅ぼした。そしてトリトンがやったことは、そのささやかな望みを打ち砕くことだったのだと。

 鬼畜米英ではありませんが、自分とは全く異なる化物のように思ってきた敵が、実は自分と同じささやかな幸せを願う人々だった。そのことに気づいたトリトンは、やるせない思いを胸に、また旅立って行ったのです。とても子供向けとは思えない、深い内容のアニメでした。


 それと同じだと思うのですよ。ゴーゴーガールと言っても、けして特別な存在じゃありません。他のどこにでもいる女の子と同じ。そして、あなた自身とも同じような人間だということです。それを本当に感じたら、また見方が変わってくるのではないでしょうか。そして、そういう見方ができるようになったとき、あなたももっと楽しめるようになると思うのです。


 ということで、また紹介しておきましょう。あなたを魅惑の世界にいざなう無料レポート「ゴーゴーバー完全攻略マニュアル2011年末」です。賞味期限は、来年2月くらいまではありそう。


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