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「ひとりごと」064 自殺すること 2010.03.01
2月27日未明に、南米のチリでM8.8の大地震が発生しました。地球の反対側での地震ですが、太平洋を越えて津波が日本まで達しました。気象庁の予測程は大きなものではありませんでしたが、知らなかったら1〜2mの津波でも波にさらわれる事故になったかもしれませんね。
さて、2月28日のワン・マーカ・ブーチャー(วันมาฆบูชา:万仏節)は、予想通りにナナプラザとソイカウボーイは休業となりました。パッポンは、行ってないのでわかりません。ホテル以外での酒類の販売が政令で禁止されたのですから、原則としてお酒を売る店は営業しません。
原則でと言ったのは、何事も例外があるからです。実際に街に出られた方は、よくおわかりでしょう。たとえば居酒屋でも、休業しているところもあれば、営業している店もありました。オープンエアのバーでも、営業しているところがありましたね。レストランでさえ、ビールを提供する店もありました。
すべてにおいて、警察に見つからなければOKだし、事前に賄賂を渡して了承してもらっていればOKなのです。法が重要なのではなく、警察が何と言うかが重要なのです。ある意味では権力の横暴ですが、別の見方をすれば、柔軟な対応とも言えます。
そもそも、観光客には何の関係もない仏教の祭日を、一律禁酒とすることの方が無茶なのですから。しかも、実際は飲酒を禁じているのではなく、販売を禁止しているに過ぎません。いったい何のため?意味のない規制は、権力の誇示に過ぎないことを、過去の歴史は示しています。当の本人は、そうは思わないでしょうけどね。
ということで、私はゴーゴーバーへは出かけませんでした。なので、今日は「自殺について」考えてみました。日本では、もう12年も連続して、自殺者が年間で3万人を超えています。中でも3月が最も多いのだそうで、自殺対策強化月間となっています。
交通事故死が年間で1万人を超えていたころ、マスコミではこれを交通戦争と呼んでいました。今の日本は、さしずめ自殺戦争なのでしょうか。変な言葉ですけど。
これは、本当に異常な事態です。タイは、日本の人口の約半分ですが、自殺者は約6分の1です。人口比で言っても、3分の1に過ぎません。
マスコミでは日本の自殺の原因を、貧富の格差によるものと言っていますが、私はそうは思いません。もしそれが正しいなら、タイの方が自殺率が高くなければおかしいからです。
自殺の約4割が、40〜60歳代の男性だそうです。病苦、経済苦などは、おそらく副次的な要因だと思います。ほとんどの主要な原因は、自己の価値を見失ったためだと思います。
社会や家族の役に立たなければ、必要とされなければ、男として失格だ。つまり無価値だ。そんな考えがあるのではないでしょうか。
誰かに必要とされることに喜びを見いだすことは、けして間違ってはいません。しかし、そのことを自己の存在基盤にすることは、間違っていると思います。
誰かに必要とされることを異常に求めるのは、自分が誰かを必要としているからです。心理学的な用語で言えば、依存症なのです。多かれ少なかれ、人にはその傾向があります。しかし、そのことが自分を縛り付け、苦しめていると、気づいても良いころだと思います。
誰が必要としなくても、あなたは無価値な人間じゃない。この世に無価値な人間など、たったひとりも存在しない。よく人はそう言いますが、実際にそう感じていますか?
そのことを本当に理解し、役に立たない自分を許容したとき、はじめてそれが実感できます。それが実感できれば、ほとんどのケース、つまり自暴自棄による自殺はなくなるでしょうね。
ただ私は、自殺のすべてが悪いとは思いません。どうしても取り除くことのできない肉体的な痛みがあり、回復不能な場合は、私は自殺も一つの選択肢かと思うのです。植物状態になったときも同じですね。
なんでもかんでも延命するというのは、どんなものだろうかと思います。昔の西部劇ですが、大怪我を負ったガンマンが、友に殺すように頼む場面がありました。頼まれた友は、そんなことはできないよと言いながら、振り向きざまに彼を撃ち殺します。愛する友を痛みから解放するために、敢えて撃ち殺したのです。そのシーンは、今でも脳裏に焼き付いています。私はそれを、今でも優しさだと思っています。
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