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「ひとりごと」016 自由とは 2008.07.19
7月17日(木)と18日(金)は、タイの仏教関係の祭日で、ナナプラザはお休みでしたね。ソイカウボーイは17日だけ営業すると聞いていたのですが、行かなかったのでわかりません。私にしては珍しく、2日連続でゴーゴーバーへ行かないことになってしまいましたから。
仏教関係の祭日は、年に4回あります。旧暦に基づいて日が決まるので、カレンダーを見ないと、何月何日が祭日なのかわかりません。仏教的に重要な行事があり、国民のほとんどが仏教の信仰に篤いタイでは、多くの人がお寺にお参りに行きます。また、酒を飲むことも良くないこととされており、この日は酒の販売を自粛する店がほとんどなのです。
さて、この間にある読者の方と、何度かメールのやりとりをしました。その中でふと思ったことがあったので、そのことについて書くことにしましょう。その読者の方を仮にAさんとしましょう。Aさんは、タイに住んでいて、ゴーゴーバーガールのスポンサーをしているのです。
はじめは金を出すから仕事は辞めてくれということで、彼女も納得したのです。ところが、仕事をしないと、他にすることがありません。友達もいないので、またゴーゴーバーで働きたいと言ってきたのです。その代わり、ペイバーはされないからと。
心優しいAさんは、それを認めました。認めたのですが、どうにも気持ちが釈然としないのです。仮に本当にペイバーされないとしても、他の男の傍に座って、愛想を振りまいたり、時には触られることもあるのです。彼女を信用したい気持ちはあるのですが、どうしてそこまでして働くのか、自分のために我慢できないのか、どうにも気持ちが収まらないのです。
なんとなくわかりました?そう、レインボー2のビウちゃんと似たようなケースです。もちろんビウちゃんがそんな約束をしたかどうかは知りません。金をもらっていたかどうかもわかりませんしね。ただ、ビウちゃんに限らず、これはよくある話なのです。
ゴーゴーバーで働く女の子のほとんどは、学歴が低いです。普通に就職すれば、月給で1万バーツ稼ぐことも至難でしょう。それが、女の子にもよりますが、4万、5万、ときには10万バーツでさえ稼げる世界を知ったのです。あくせく働いても1万バーツにならないような仕事を、我慢して続けられると思いますか?
たいていは我慢できずに、辞めてしまうのです。そしてまた、体を売る世界に舞い戻ってしまうのです。もちろん、ある程度年をとって、もう体を売るのは無理だと諦めがつけば別でしょうけどね。若い子の場合、戻ればまた稼げると思ってますから。
結局、他の仕事についてもこらえ性がないし、そこにも友達が作れないことが多いのでしょう。一人で部屋にいても、することもないし、寂しいだけ。だったらゴーゴーバーに戻れば、話し相手もいる。稼がなくてもいいけど、居心地の良いゴーゴーバーへ戻りたい、となるのです。
さて、そこで男と女の考えが食い違うのです。仕事とは言え、他の男に触られて平気なのか?オレは恋人じゃないのか?お前の目的は、単に金なのか?と、疑心暗鬼に陥ってしまうのです。Aさんだけじゃなく、本当によくある話なんですよ。
わかりますよ。私もそうでしたから。そして十分に苦しみました。お金も時間も想いも、すべてを彼女のためにつぎ込んでいるのに、彼女はその十分の一も返してくれない。もんもんとしながら、一縷の望みを心に抱いて過ごすのです。いやあ、これは苦しい。
そんな経験を通じて、やっとわかったのです。相手と私の価値観は違う。絶対的な真実とか、正義とか、常識があると考えるから、苦しくなるのだと。自分という男がありながら、他の男に触らせるのは悪いことだ。そういう正義観が絶対的なものだと思っているのが男なのです。
しかし、それは絶対的なものじゃありません。何を正しいと思うかは人それぞれ。それぞれの自由なのです。だから相手には伝わらない。あなたは私を愛すると言いながら、疑ってるの?私が寂しい思いをしていても平気なの?そう切り返してくるでしょう。相手には相手の正義や常識があるのですよ。
絶対的な正義や常識などはない。相手がどう考えるかは、相手の自由だ。そう思えば、もっと気楽になれると思うんですけどね。してほしくないことは、してほしくないと伝えればいいだけです。それで相手が言うことを聞かなかったら、しょうがないじゃないですか。あきらめるんですよ。
何をあきらめるか?自分の信念か、あるいは彼女をあきらめるのです。別に怒ることじゃありません。相手が何を選択するか、それは相手の自由です。そして私自身も、自由に選択できるのです。二度とかわいそうなビウちゃんが生まれないように。そう願っています。

