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「ひとりごと」

011 虚像と実像 2008.05.07

 ゴーゴーバーの女の子たちは、イサン出身の貧しい家庭の子が多い。そういうこともあってか、とても純真で心の優しい子が多いようです。そういったところが、またゴーゴーバーの魅力を作っているのでしょう。

 ですが、彼女たちには他の面もあるのです。初めて会って年を聞くと、20歳という子がいました。でも、あとで親しくなってから聞いてみると、17歳だったということがありました。

 またある子は、昼間は学校に通っていて、両親は離婚して、今は母親と一緒に暮らしていると言っていました。しかしこれも、実は学校には行っておらず、両親は田舎で暮らしていることがわかりました。

 彼女たちはウソをついたのでしょうか?ある意味ではそうでしょう。でもそれは、騙すことが目的というより、自己防衛なのではないかと思うのです。

 どうして最初に本当のことを言わなかったの?そう聞くと、最初に会ったときは、まだ信用できなかったから、と言うのです。人にもよるでしょうけど、怖いからと警戒して、本当のことを言わないのです。

 また、彼女たちにも仕事に対する後ろめたさのようなものがあります。だから自分の虚像を、商売の顔として見せるのです。実像を見せるのは、本当に信用できる人だけ。したたかとも言えますが、それが彼女たちの生きる知恵なのでしょう。

 恋人がいるかいないか、子供を生んだことがあるかどうかなど、なかなか本当のことは話しません。あっけらかんと話すからといって、必ずしも本当のこととは限りません。虚像に慣れてしまっているからです。初対面であれば、本当のことを言わないことも多いでしょう。

 私は、それが本当のことかどうかにこだわっていません。いわば、虚像の彼女との間の、虚構を楽しんでいるのです。後になってその虚像が実像に変わっても、あるいは別の虚像に変わっても、どうでもいいのです。単に聞き間違いだったり、勘違いだったりすることも多くありますから。

 日本人は、比較的に信じやすいようですね。特に活字になっていると、情報源も確認せず、そうと信じてしまうことが多くあります。ネットで得たうさんくさい情報でも事実かのように信じて、勝手にレッテルを貼ってしまいます。

 本当は自分の五感で感じたものが、自分にとっての事実なのに。頭でっかちになって、先入観を持って実像を探ろうとします。実にもったいないことです。色眼鏡をはずして見れば、もっとすばらしい世界があるのに。

 情報を得て、興味を持つのはいいでしょう。でも、実像は自分の五感で感じとってほしいですね。そうすれば、もっとゴーゴーバーを楽しめるでしょう。人それぞれ、あなたにはあなたの感性にマッチした世界があるのですから。

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