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「今日のゴーゴーバー」252 恋の予感(ソイカウボーイ) 2010.01.29
週末に、またしても大雨です。まだ1月ですよ。もう何回降ったでしょうか。本当に珍しいことです。でも、降ったのが3時くらいからでしたから、私の移動時間には何の影響もありませんでした。ところどころ水溜りを避けながら、この日もゴーゴーバーへ出動です。
この日はソイカウボーイです。あえてどこの店か言いません。ちょっと今回の話題は、女の子を特定されるとまずいので。タイトルの通り、「恋の予感」なのです。安全地帯じゃありませんよ。
その店は、最近よく言っている店のひとつです。いつものようにビールを注文し、飲んでいました。「サワディー・カー」そう言って、なじみの子が私のところへやってきました。ペイバーしたことはありませんが、もうけっこう親しい関係です。コーラをご馳走して、またしばらく飲んでいました。
「私、あと1週間くらいで田舎に帰るつもりなの。」唐突にその子が言いました。「えっ、もう戻って来ないの?」そう尋ねると、「たぶんね。」と言います。「どうして?」と聞くと、「ミー・トゥラ・カー(用事があるの)」とだけ彼女は答えました。
この日は、いつもと少し様子が違ってました。いつもは、すぐに私に抱きついてくるのに、この日は少し距離があります。おかしいなとは思っていたのですが、まあそんな日もあるだろうくらいに思っていたのです。
しばらくして彼女は、「あなた、奥さんいるの?」と聞いてきました。言葉では微妙なニュアンスが伝えづらいのですが、客としてではなく、一歩踏み込んだ関係を期待しているように感じました。「いないよ。でも、恋人はいるけど。」と答えると、「タイ人?」と聞いてきます。「タイ人だよ。知らないの?」と言って、二人のツーショット写真を見せました。
「きれいな人ね。」という彼女に、私は吹き出しそうになるのをこらえながら、「本当に彼女を知らないの?」と言いました。しばらく見つめたあとで彼女は、「恋人じゃないわ。この人はスターよ。」と高い声で言いました。タイの有名女優と写った写真を見せたのです。「本当の恋人だよ。」と、その後も言い続けましたけどね。
それからまた「あなた、子供はいるの?」と聞いてきます。「いるよ。」と答えると、「何人?」と聞いてくるので、「たくさん。」と答えました。子供たちの写真を見せると、彼女は一人ひとりの顔を見ながら、私と似てるとか似てないとか話します。
その中の1枚の写真を見て、「これ本当にあなたの子供?まったく違う。」と言います。「子供だよ。ただし、お金をあげて支援しているだけだけどね。」そう言うと、彼女は納得していました。「クン・ジャイディー・ナー(あなた、優しいのね)。」と言う彼女に、「マイ・チャーイ・カップ(違うよ)。ポム・チョープ・ジャイ・ラーイ・ナ(ぼくは意地悪が好きなんだよ)。」と言いました。もう古くなりましたが、歌手のニコルが歌った「ジャイ・ラーイ」が好きなもので。
彼女は、私の肩に頭をもたれかけて、私の手をマッサージしています。まったりとした時間が過ぎる中で、私の気持ちは少し揺れていました。今まではそれほど考えたこともなかったのですが、あと1週間ほどでもう二度と会えなくなるかもと思うと、なぜか心がざわつくのです。もし、私が「恋人にならないか?」とでも言えば、彼女はすぐにでもOKしそうに思ったのです。
けれど、私には彼女の人生を背負い込むほどの覚悟はありません。もし私に体が2つあったなら、1つの体を彼女のために捧げても良いのかもと思ってみましたが、所詮、想像上のお遊びです。このまま時が止まってくれればいいのに...。しかし、そんな思いを振り払うように、ビールの残りを一気に飲み干して、チェック・ビン(精算)を告げたのでした。
※発展途上国の子供を支援する活動は、いくつかのボランティア団体が行っています。興味のある方は、それぞれのサイトをご欄ください。
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